
「整体師ってきつい…」
「もう辞めたいかも」
新卒や働き始めて間もない時期に、こう感じる人は少なくありません。
実際に現場に出ると、想像以上に大変だと感じることも多いですよね。
ただ、“きつい理由”を正しく理解して対処できれば、長く続けることは十分可能です。
この記事では、整体師(鍼灸師や柔道整復師)がきついと感じる理由とその対処法、そして続けられる人の特徴を解説します。
整体師が「きつい」と言われる3つの理由
① 体力的にきつい(拘束時間の長さ、休憩が短い)
① 体力的にきつい(立ち仕事・長時間労働)
整体師として働く方の多くは、整骨院・鍼灸院・ボディケアサロンなどで勤務し、基本的に立ち仕事になります。
立ち仕事に慣れていない場合、最初はかなりきつく感じるでしょう。
また「〇〇院」とついていても、実際はサービス業の側面が強く、会社員の方が通いやすいように営業時間が遅い傾向があります。
そのため、拘束時間が長くなりやすいのも特徴です。
特に多い悩みがこちらです。
・帰りが遅い(家に着くのが22時前後になることも多い)
・営業後の練習時間がきつい
・土日祝日は基本的に休めない
鍼灸師や柔道整復師の学校は、1日中授業があるわけではなく、昼間部・夜間部ともに3〜4時間程度の授業が中心です。
そのため、アルバイトなどで立ち仕事やサービス業を経験していない場合、
初めての長時間労働+立ち仕事の組み合わせで体力的にかなり負担を感じやすいです。
👉対処法
・慣れるまでは、できるだけ湯船に浸かり足の筋肉をほぐす
・睡眠時間を最優先に確保する
・休みの日に軽い運動やストレッチで体力・筋力をつける
① 体が痛い、辛い(足・腰・手首・親指の負担)
また、あん摩マッサージ指圧師の資格を持っていない場合、学校でマッサージの実技をしっかり学ぶ機会は多くありません。
そのため、入社後はまずマッサージの練習からスタートすることがほとんどです。
練習が始まると、多くの人が最初に感じるのが指の痛みです。
毎日、親指で体重をかけながら何時間も練習をするため、徐々に負担が蓄積していきます。
特に多いのがこちらです。
・腰痛
・手首や親指の痛み
・足の疲労
こうした不調の原因の多くは、腕の力だけで押してしまっていることにあります。
正しい体の使い方ができていないと、負担が一点に集中し、体を壊しやすくなってしまいます。
👉対処法
・腕の力ではなく「体重」を使って圧をかける
・姿勢や重心を意識し、無理のないフォームで施術する
・施術後は手首・親指・腰を中心にセルフケアを行う
・違和感が出た段階で無理をせず、早めにケアする
② 人間関係がきつい(職場・お客様)
整体院は少人数の職場が多く、人間関係の影響を受けやすい環境です。
多くの院では、3人〜6人ほどのスタッフで業務を回しています。
そのため、患者様の情報共有や仕事の振り分けなど、日常的に密なコミュニケーションが必要になります。
こうした環境では、スタッフ同士の関係性がとても重要です。
関係がうまくいっていないと
・伝達ミス
・連携不足
・クレーム対応の遅れ
といったトラブルにつながることもあります。
一方で、コミュニケーションが多い職場だからこそ、
苦手な人や合わない人が出てきてしまうのも自然なことです。
また、お客様対応においても、まだマニュアルが整っていない院は少なくありません。
そのため
・クレーム対応に悩む
・患者様との価値観の違いに戸惑う
といった場面も出てきます。
👉対処法
・「全員に好かれる必要はない」と割り切る
・合わない人とは無理に距離を縮めず、適度な距離感を保つ
・一人で抱え込まず、相談できる先輩や環境を持つ
・院内ルールや共有方法を意識して、ミスを防ぐ
③ 技術への不安(自信が持てない)
新人の多くが感じるのが、技術への不安です。
「自分の施術で合っているのか分からない」
「効果が出せている気がしない」
こうした悩みはとても自然で、ほとんどの人が通る道です。
私自身も、身長が低く力も強い方ではないため、最初の頃はとても悩みました。
整体師は技術職です。
スポーツや楽器と同じように、上達には“数をこなすこと”が必要です。
ただし、闇雲に練習するだけではなかなか伸びません。
大切なのは、
フィードバックをもらいながら練習することです。
いろいろなタイプの先輩に体を借りて、感想やアドバイスをもらいましょう。
ただしここでよくあるのが、
「A先輩にはこう言われたのに、B先輩には違うことを言われた…」
というパターンです。
これは珍しいことではなく、むしろ当たり前です。
先輩によって考え方や感覚が違うため、意見が分かれることはよくあります。
すべてをそのまま受け取ろうとすると混乱してしまうので、
一度メモに残して、自分で試してみることが大切です。
最初はピンと来なかったアドバイスが、後から理解できるようになることもあります。
👉対処法
・さまざまな先輩に見てもらい、フィードバックをもらう
・アドバイスは一度メモし、自分で試して判断する
・毎回同じやり方ではなく、少しずつ変化をつける
・手の感覚を意識して、自分なりの“やりやすさ”を見つける
辞める前に見直してほしい3つのこと
① 環境の問題ではないか?
「整体師がきつい」のではなく、
今の職場が合っていないだけというケースも多いです。
・教育がない
・休みが少ない
・人間関係が悪い
この場合は、職場を変えるだけで大きく改善することもあります。
グループ院では院長とは別にマネージャーがいることが多いので、どうしても続けることが難しい場合にはネガティブにならないように、『仕事は続けたいけど〇〇が改善されたら嬉しい』と伝えましょう。
② 体の使い方が間違っていないか?
体を壊してしまう人の多くは、努力不足ではなくやり方に問題があるケースがほとんどです。
正しく体を使えるようになると、
👉疲労は大きく軽減されます。
「自分には向いていないかも…」と判断する前に、
一度“やり方”を見直してみることが大切です。
体の使い方については、今後このブログでも詳しく解説していきますので、まずは先輩や上司のアドバイスを素直に実践してみてください。
また、指以外の部位(腰や手首、肩など)に痛みが出ている場合は、無理をせず早めにケアを行うことも重要です。
③ 理想が高すぎないか?
最初から
・結果を出したい
・上手くなりたい
と思うのは、とても良いことです。
ですが、最初から完璧を求める必要はありません。
大切なのは、
少しずつ「できること」を増やしていくことです。
現場ではよくある話ですが、
最初に一番できていた同期が、先に辞めてしまうこともあります。
一方で、最初は目立っていなかったスタッフが、
コツコツと力をつけて伸びていくケースも少なくありません。
期待されることは嬉しいですが、
実は上長からすると、
“良い意味でのギャップ”のある成長もとても評価されるポイントです。
また、最初の1年で
「できている・できていない」という点を、
先輩や上司が厳しく見ていることはあまり多くありません。
それよりも見られているのは、
・やる気があるか
・素直に学ぶ姿勢があるか
といった部分です。
うまくできなくても、
素直にアドバイスを受け取り、感謝を伝えられる人。
会社の考え方や理念を理解しようとする人。
こういった姿勢のあるスタッフは、現場でも長く必要とされます。
整体師として続けられる人の特徴

① 体のケアをしている
長く続けている人ほど、
自分の体のメンテナンスを大切にしています。
「施術する側だから大丈夫」ではなく、
自分自身もケアが必要な立場です。
実際の現場でも、
整体師が誰よりも疲れている…という状況は珍しくありません。
特に新人の頃は収入面の余裕も少なく、
別の治療院に通ってケアするのが難しい場合も多いと思います。
だからこそ、
自分で体を守るセルフケアを身につけることが重要です。
日々のケアを習慣にすることで、
疲労の蓄積を防ぎ、長く続けられる体を作ることができます。
② 技術を“感覚”ではなく“理解”している
なんとなくやるのではなく
・なぜ効くのか
・なぜこの圧なのか
を理解している人は伸びやすいです。
③ 完璧を求めすぎない
上手い人ほど
「まだまだ」と思いながらも、コツコツ続けています。
続けた人だけが見える世界があります。
まとめ|「きつい」は乗り越えられる
整体師がきついと感じるのは、決してあなただけではありません。
ただし、その原因の多くは
👉体の使い方
👉環境
👉考え方
で改善できるものです。
「辞めたい」と思ったときこそ、
一度立ち止まって原因を整理してみてください。


コメント