夏なのに肌がゴワゴワ…「インナードライ」を美容鍼師が解説【秋の乾燥に備える】

美容鍼・アンチエイジング

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「夏なのに肌がゴワゴワする」「テカるのに、なぜかファンデがのらない」——8月後半の美容鍼で、いちばん多いご相談です。

汗をかいてベタつくのに、内側はカラカラ。この状態、いわゆる「インナードライ」と呼ばれるものです。今日は美容鍼歴17年の私が、夏の終わりの肌に何が起きているかと、秋の乾燥に向けた備え方をお話しします。

ベタつくのに乾いている、という矛盾

肌の表面がテカっていると、つい「脂性肌だから保湿はいらない」と思ってしまいますよね。でも実は逆のことが起きている場合があります。

肌は、内側の水分が足りないと感じると、それを補おうとして皮脂を多めに出します。つまり表面のテカりは、内側が乾いているサインかもしれない、ということ。ここであぶらとり紙でこまめに拭き取ったり、さっぱり系の洗顔を1日に何度もしたりすると、肌はますます「足りない」と判断して、皮脂を出し続ける悪循環に入ります。

夏の肌が乾く3つの理由

  • エアコン——冷房は室内の湿度をぐっと下げます。夏の室内は、実は冬並みに乾いていることも
  • 紫外線——肌表面のうるおいを保つ力が落ちやすくなります
  • 汗と皮脂を落としすぎる洗顔——さっぱりしたくて洗いすぎると、必要なうるおいまで持っていかれます

東洋医学から見ると、秋は「肺」の季節

東洋医学では、季節ごとに影響を受けやすい体の働きがあると考えます。秋に関わるのは「肺(はい)」。呼吸だけでなく、皮膚や粘膜のうるおいを保つ働きも含む、幅広い概念です。

そして肺がいちばん苦手とするのが「燥(そう)」——乾燥です。つまりこれから迎える秋は、肌にとって一年でもっとも試される季節。秋の肌がどうなるかは、この8月後半の過ごし方でかなり決まります。

食養生では、白い食材が秋の養生によいとされてきました。れんこん、白ごま、豆腐、梨、山いも。この時期からゆるく取り入れておくと、季節の変わり目がラクになりますよ。

今日からできる、夏肌の立て直し3つ

① 洗顔は「1日2回まで」

朝と夜、それぞれ1回で十分です。ぬるま湯(32度くらい、少しぬるいと感じる程度)で、泡をのせて転がすように洗ってください。ゴシゴシしないだけで、肌の手応えは変わります。

② 化粧水は「量」で勝負する

高いものを少しずつ、より、手ごろなものをたっぷりのほうが結果につながりやすいと私は思っています。手のひらに広げて、顔全体を包むように2回に分けて入れてください。

ただ、つけ過ぎもNGです。500円玉程度で十分ですので、しっかりと浸透させましょう。

③ 目もと・口もとは指の腹で「押さえる」だけ

皮膚が薄い場所は、こすらないのが鉄則。化粧水や乳液をつけたあと、指の腹でそっと押さえて数秒待つ。これだけで、なじみ方が変わります。

おすすめアイテム

「たっぷり使う」を前提にするなら、続けやすい価格でシンプルな処方のものが結局いちばんです。キュレルの化粧水は、しみやすい方でも使いやすく、私の患者さんにも愛用者が多い定番。まずはⅡ(しっとり)から試して、物足りなければⅢに上げるのがおすすめです。

まとめ:秋の肌は、8月に仕込む

テカっているからと乾かす方向にケアしていた方は、ぜひ今日から「うるおいを入れる」方向に切り替えてみてください。洗いすぎない、化粧水をたっぷり、こすらない。それだけです。

がんばらないのに肌も体も調子いい——そのための仕込みを、今の時期にゆるっとどうぞ。

なお、赤み・かゆみ・ヒリつきが続く場合は、化粧品を変える前に皮膚科で相談してくださいね。

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