9月の鼻づまり、それ風邪じゃないかも。夏の終わりに増える「秋の花粉」の話

不調改善・セルフケア

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「9月って、毎年なぜか鼻がぐずぐずするんです」「夏風邪が長引いてる気がして……」——毎年この時期になると、決まって聞くお悩みです。

でも、それ風邪ではないかもしれません。花粉症といえば春だと思っている方が多いのですが、実は秋にも花粉のシーズンがあります。今日は鍼灸師17年目の私が、意外と知られていない秋の花粉と、この時期からできる備えをお話しします。

秋の花粉、主な顔ぶれは3つ

秋に飛ぶ代表的な植物は、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラ。8月後半から10月ごろにかけてがシーズンとされています。まさに今、始まりかけの時期です。

春のスギ・ヒノキと違って、秋の花粉には特徴があります。

  • 飛ぶ距離が短い——背の低い草なので、数十メートルから数百メートル程度。つまり近所にあるかどうかで大きく変わります
  • 粒が小さい——気管まで入りやすく、鼻だけでなくのどの症状として出ることもあります
  • 河川敷・空き地・公園に多い——散歩やランニングのコースが原因になっていることも

風邪と見分けるヒント

絶対の見分け方ではありませんが、目安として。

  • 熱が出ない
  • 鼻水が透明でサラサラしている
  • くしゃみが連続で出る
  • 目やのどのかゆみをともなう
  • 毎年、同じ時期に同じ症状が出る(これがいちばんのヒントです)

「毎年9月に風邪をひく」という方は、一度アレルギーを疑ってみる価値があります。何のアレルギーかは検査でわかるので、気になる方は耳鼻科で相談してみてください。

東洋医学から見ると、秋は「肺」の季節

東洋医学では、秋に関わる働きを「肺(はい)」と呼びます。呼吸だけでなく、鼻・のど・皮膚といった「外界と接する場所」を守る働きまで含む考え方です。

そして夏の疲れが残ったままだと、この守る力は落ちやすくなるとされています。秋の不調は、夏の過ごし方の答え合わせ——私はよく患者さんにそうお伝えしています。だからこの時期の養生が大事なんですね。

今からできる、秋の花粉対策3つ

① 散歩コースを見直す

秋の花粉は遠くまで飛びません。裏を返せば、草むらや河川敷を避けるだけでかなり違うということ。毎朝のウォーキングコースに心当たりがあれば、この時期だけルートを変えてみてください。

② 帰宅後、玄関で上着を脱ぐ

花粉は服について家に入ってきます。玄関で上着を脱いで、そのまま洗面所へ。「家の中に持ち込まない」だけで、夜のぐずぐずが変わります。

③ のどと鼻を「乾かさない」

粘膜が乾くと、外からの刺激を受けやすくなるといわれています。冷房の効いた部屋では、こまめな水分補給とマスクが役に立ちます。白い食材——れんこん、梨、白ごま、豆腐——が秋の養生によいとされてきたのも、うるおいを補うという考え方からです。

おすすめアイテム

私が自分でも使っているのが、鼻うがいです。外から帰ったときに鼻の中を洗い流せるので、この季節はとても助かっています。専用の洗浄液は体液に近い成分でつくられていて、水道水でやるときのようなツンとした痛みがないのが良いところ。初めての方は本体セットからどうぞ。

まとめ:「毎年この時期」は、体からのヒント

毎年決まった時期に同じ不調が出るなら、それは偶然ではなく体からのわかりやすいヒントです。原因がわかれば、備え方も変わります。

散歩コースを変える、玄関で上着を脱ぐ、鼻を洗う。今からできる小さなことばかりなので、9月がラクになるように、ゆるっと仕込んでおきましょう。

なお、症状がつらいときは我慢せず耳鼻科を受診してください。アレルギーは検査で原因がわかりますし、早めに対処したほうが秋を快適に過ごせます。

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