※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
「真夏なのに、手足が冷たいんです」――この時期、施術中に患者さんからよく聞く言葉です。外は猛暑なのに、オフィスや電車のクーラーで体はキンキン。靴下を脱いだ足先を触ると、ひんやりしている方が本当に多いのです。
実は夏は、一年の中でも「冷え」をこじらせやすい季節。冬の冷えと違って自覚しにくく、「なんとなくだるい」「肩がこる」「お腹の調子がいまいち」といった形で現れることも少なくありません。
今日は鍼灸師歴17年の私が、夏の冷えが気になる方に向けて、がんばらずに続けられるセルフケアを5つご紹介します。
東洋医学から見た「夏の冷え」
東洋医学では、体を温めたり動かしたりするエネルギーを「陽気(ようき)」と呼びます。夏は本来、陽気が体の表面に集まる季節。ところが冷房で体の外から冷やされ、さらに冷たい飲み物や食べ物で内側からも冷やしてしまうと、体を温める力が追いつかなくなってしまうのです。
しかも汗をかくことで体の熱は逃げやすくなっています。「外は暑い、中は寒い」の行き来で自律神経もお疲れ気味。夏の冷えは、いわば体の温度調節係が残業続きでバテている状態、と言われています。
今日からできる、夏の冷えセルフケア5選
1. 「三首」を冷房から守る
首・手首・足首は、皮膚のすぐ下を太い血管が通っている場所。ここが冷えると全身に冷えが回りやすくなります。オフィスに薄手のストールやカーディガン、靴下を一枚常備しておくだけで、体感がずいぶん変わりますよ。
2. 飲み物は「常温か温かいもの」を基本に
キンキンに冷えた飲み物は、内臓をダイレクトに冷やします。全部やめる必要はありません。「一杯目だけ冷たいものを楽しんで、二杯目からは常温」くらいのゆるさでOK。白湯や温かいほうじ茶は、胃腸をいたわりたい日の味方です。
3. 湯船に10分。シャワーで済ませない
夏こそお風呂です。38〜40度くらいのぬるめのお湯に10分つかると、体の芯からじんわり温まり、めぐりをサポートしてくれます。汗をかいた日ほど「シャワーでいいや」となりがちですが、冷房で冷えた体はお湯の中でゆるめてあげましょう。
4. 「三陰交」を温める・やさしく押す
内くるぶしの一番高いところから、指4本分ほど上。すねの骨のすぐ後ろにあるのが「三陰交(さんいんこう)」というツボです。冷えが気になる方のケアで、私たち鍼灸師がとてもよく使う場所。お風呂の中で気持ちいい程度にやさしく押したり、蒸しタオルで温めたりしてみてください。
5. お腹を一枚多く守る
お腹は内臓が集まる、いわば体のエンジンルーム。ここを冷やさないだけで、体はぐっとラクになります。夏用の薄い腹巻きなら、洋服にひびかず蒸れにくいので、冷房の強い職場で働く患者さんにもよくおすすめしています。私自身、夏の腹巻きを始めてから、クーラーの中でもお腹まわりがほっとするのを感じています(個人の感想です)。
鍼灸師おすすめのケアグッズ2つ
セルフケアを後押ししてくれるアイテムを2つご紹介します。どちらも患者さんから「家でのケアに何かいいものある?」と聞かれたときに、よく名前を挙げるタイプのものです。
◆ 火を使わないお灸「せんねん灸 太陽」
◆ シルクの薄手腹巻き
シルクは薄くて蒸れにくく、それでいて保温性があるので、夏の腹巻きにぴったりの素材です。日本製でシルク混の薄手タイプなら、仕事着の下でも目立ちません。
まとめ――夏の冷えは「ゆるく、こつこつ」
5つ全部をやろうとしなくて大丈夫。「今日は腹巻きだけ」「お風呂だけ」で十分です。小さな「温める習慣」を積み重ねるうちに、体は少しずつ整っていきます。
なお、手足の冷たさに加えてしびれや強い痛みがある場合など、つらい症状が続くときは、早めに医療機関にご相談くださいね。
クーラーと上手に付き合いながら、この夏をすこやかに過ごしていきましょう。


コメント